印刷の歴史を年代を追って説明していきたいと思います。紀元前4000年頃にバビロニアでいわゆる瓦書が始まり、その後エジプトで水草パピルスの茎を加工したものを書写の材料とする技術が誕生し、世界最古のパピルス文書が完成します。紀元前1200年頃にはフェニキアでアルファベットが作成され、パーチメントと呼ばれる羊皮紙が使われるようになりました。中国では、105年頃に樹皮や麻から紙を作る技術が生まれ、日本にも漢字と墨の製法と共に伝えられました。この後に出てきますが、中国は活版印刷を発明した国として有名です。
7世紀末に中国では木板印刷が始まります。770年に書かれた「百万陀羅尼」が、現在残っている最古のもので、法隆寺に保管されています。宋時代になると出版が盛んになっていきます。1314年に発行された「農書」は、木活字によって刊行され、巻末には木活字の製法、文選、植字、印刷の工程について記されました。ヨーロッパにおいては、1445年にドイツのグーテンベルクが活版印刷術を発明し、教皇の命で免罪符を発行したといわれています。1457年にはドイツで3色刷りが行われました。1460年頃には、イタリアのフィニゲラが彫刻凹版による技術を考案しました。